子ども部屋をたたむ片づけの鉄則(3)
「“思い出”は部屋の隅に寄せて、積む」

 分け終わっても踏ん切りがつかないなら、当日はいったん全てを「思い出」とみなします。カテゴリーごとに段ボール箱に詰め直し、ラベリングしてください。部屋の隅に「寄せて」「積む」ができれば第一段階クリアです。

【写真解説】実家が荒れる元凶「放置された子ども部屋」をどう片づける?迷走しない3つの鉄則カテゴリーごとに段ボール箱に詰め直してラベリングする Photo by sea
【写真解説】実家が荒れる元凶「放置された子ども部屋」をどう片づける?迷走しない3つの鉄則段ボールを部屋の隅に「寄せて」「積む」 Photo by sea

   広がっていた私物がまとまって、畳が見えるようになり、部屋も整然としたのが伝わると思います。

「お宝かも…」と思うモノは
早めに市場価値を調べる

「思い出」として残るのは、人生の記録や、各種コレクションが多い印象です。

・写真やノート、手帳
・雑誌のバックナンバー
・買い揃えた漫画
・自分で編集したカセットテープ、MD、録画済のビデオテープ
・ゲーム機とソフト

「売れるかも」と感じて処分しがたいモノがあるなら、早めに検索をかけて市場価値を調べてみましょう。売れ筋かどうか、どのくらいの値段がつくのかが分かると踏ん切りがつくかもしれません。

 かくいう私も、古い映画のパンフレッドやアイドルグッズ一式に「これは“お宝”なのでは…?」と期待を膨らませては、依頼者と一緒にがっかりする…というのを何度も経験しました。

 いずれにしても、私物は「いつか持ち帰って自宅で保管できる量まで絞る」のがゴール。ここからじっくり一つ一つの箱と向き合う時間が始まることを、どうかお忘れなく。

 今回は、実家の子ども部屋をたたむ片づけの始め方と進め方について解説しました。片づけて空いたスペースは、さらに今後の片づけの中継地点としても活用できます。せっかくの広い家。年老いた親のために、ゆったり使わせてあげませんか。

 一般的な片づけの進め方については『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で詳しく書きましたので、こちらもよかったらのぞいてみてくださいね。

(家族の片づけコンサルタント sea)