「自分の仕事に足りないことを全部言語化してくれる本」「会社員人生が180度、変わった!」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』シリーズ三部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。
今回は、全ビジネスパーソンに必須の「意思決定」のあり方を指南する、シリーズ最新刊『パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法』の中から、特別に本書のエッセンスを解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

相手から反対されたとき、頭の悪い人は「攻撃された」「人格否定だ」と感じる。じゃあ、頭のいい人は?Photo: Adobe Stock

仕事ができる人のスタンス

 仕事ができる人は、「反対意見を真正面から受け止める」ということができます。

 たとえば、会議のような場では、自分と反対の意見が出ます。
 それを受け止めないといけません。

 反対されるということは「攻撃ではない」ということです。

 どうも日本社会では、
「私はそう思いません」
 ということを言うと、相手を否定したことになってしまいます

「あの人は、私のことが嫌いなんだ」
悪意があるから自分の話を遮ったんだ」
「自分の人格を否定された」

 ということを言い出す人がいます。
 非常に頭の悪い人の反応です

頭のいい人は、どうする?

 それに対して、
「それは反対意見であって、あなたを否定しているわけではない」
 ということを周知する必要があります。

 頭のいい人は、それが当たり前である環境を整えましょう

 最初のうちは、フォローも必要かと思います。
 人にはアイデンティティというものがあります。

 自分の仕事に意見を言われると、反射的に、それにイライラしてしまいます

 しかし、環境によって徐々に慣れていくものです。
 中途入社の人であろうと、その文化に順応させる必要があります

 もっと言うと、会議などの場では、
「反対意見が出ないほうがおかしい」
 ということでもあります。

 部下やメンバーには「権限」があるのだから、それを行使してもらい、意見が出るほうが自然なのです。

(本稿は、パーフェクトな意思決定の著者・安藤広大氏が特別に書き下ろしたものです)

安藤広大(あんどう・こうだい)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。