しっかり学ぶが、自由な校風が大人向け
「留学しながら仕事」も可能~Monol

 Monolは、中東諸国からの生徒が多く、サービスアパートメントとしても運営をしている異色校だ。

 ここをビジネスパーソンにお勧めしたい理由は、その自由さにある。もともと、スパルタ校などというフィリピン留学用語もあるように、バギオでも門限があったり、平日外出禁止の学校があったりと規則がある学校は多い。これは年の若い留学生にしっかりと勉強をしてもらおうと、どちらかというと親からの要望で生まれたものの名残りだ。いまでも成果につながるためその制度は残っており効果もある。

 しかし、自ら英語を伸ばしにやってきた大人は、基本的には縛られなくともきちんと勉強するので、その厳しい規則や門限といったルールが面倒なこともある。代表的なルールが、学校内でのアルコール飲料の扱いで、禁止されていることがほとんどなのだ。

本気で英語を身につけたい!ちょっと長めの「オトナ留学」にオススメの学校は?Monolのキャンパス。併設のカフェからの景色がよく、アウトドアっぽさのある内装になっている
本気で英語を身につけたい!ちょっと長めの「オトナ留学」にオススメの学校は?現状(2024年12月現在)、Monolには日本人の生徒がほとんどいないため、完全に日本語を絶ちたい方にもおすすめできる

 その点、ここMonolは食事も都度デポジットから購入する方式をとっており(学生は全メニュー15%割引などの特典がある)、そこでは普通にお酒も売られている。これはバギオの学校では珍しい。1日授業を頑張ったあとは、ちょい飲みしながら復習したっていいじゃない?と個人的には思うため、社会人向けの学校として最後の1つにここを選んだ。

 Monolでは柔軟なカリキュラム対応が可能で、1日の授業数を5コマから9コマまで調整できる。例えば、マンツーマン5コマのみを受講し、「午前中に仕事をして、午後1時から6時まで5コマのレッスン」などのスケジュールを組むなど、前回紹介したリモートワーク型の留学を組むこともできそうだ。

併設のカフェからの景色。レストランの内装はアウトドア仕様になっている(筆者撮影)併設のカフェからの景色。レストランの内装はアウトドア仕様になっている(筆者撮影)
学生寮のようす。日本人にとってもどこか落ち着く、一段上がったベッド(筆者撮影)学生寮のようす。日本人にとってもどこか落ち着く、一段上がったベッド(筆者撮影)
開放的な屋上。バルコニー、サウナとジムがある(筆者撮影)開放的な屋上。バルコニー、サウナとジムがある(筆者撮影)

 取材時、日本人の生徒は非常に少なく、2名のみだった。日本人比率が少なく、比較的自由な環境を好む方、フィリピン留学特有の、ビュッフェ式の食事があまり好きではない方にここはお勧め。カフェとホテルが別経営なので、景色やサービスの良かったり、タオルやシーツを毎日交換してもらえたりと、学生生活というよりも出張中のホテルステイのようなライフスタイルになりそうな学校だ。