大韓航空のビーガンミール
1700年続く伝統的な精進料理
最後に紹介するのは、大韓航空の特別機内食、ビーガンミールだ。1700年前から続く伝統の精進料理からインスピレーションを得て提供している。
エコノミークラスでは、ごぼう入りの麦飯、豆腐のプラムサルサソース添え、ローストしいたけ、緑豆ゼリーサラダなどが提供される。新鮮な野菜や季節の食材をふんだんに使用し、自然の味を生かした食欲をそそる味に仕上げているそうだ。
同メニューは世界的な旅行雑誌『Business Traveller』でも高く評価されている。植物性食品のみで作ったとは思えないほど多様な旨みを味わえるという。
なお特別食なので、出発時刻の24時間前に事前注文する点には注意しよう。
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エコノミークラスは客単化が低いため機内食サービスを簡素化する動きが目立つ。一方で、競合他社との差別化のために力を入れているエアラインも多い。
とりわけ、日本人の利用が多い航空会社はかなり力を入れている印象だ。有名店とのコラボメニューは宣伝効果が高く、新たな顧客層の開拓にもつながる。今後もさまざまな試みが出てくるだろう。各社の動きに目が離せない。