「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

令和になってから何年経った?
令和になったのもついこの間のような気がしますが、みなさんはこういった「和暦⇔西暦の変換」を一瞬でできますか。資料に書かれているのが和暦だったときなど、意外と使う場面が多いのがこの和暦・西暦の変換だと思います。
ここで、特に知識のない人や数字に弱い人は、慌てて検索して調べたり、周囲の人に聞いたりすると思います。
ただこんな時に、一瞬で変換してくれる「詳しい人」「数字に強い人」が皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。一瞬で面倒な変換ができると、余計な頭を使わずに済みますね。
実は、数字に強い人は、こういったよく出てくる数字の変換を「できるだけ頭を使わずに」「一番扱いやすく」する知識を使って、無駄なく対処しています。
今回は、「数字がこわい」がなくなる方法のうちの1つ「西暦⇔和暦変換のすごい方法」について、改めて紹介していきましょう。
令和に「18」を足すと西暦になる
和暦西暦変換のうち、西暦のほうを求める際には、次の式を覚えておくとよいでしょう。
令和→18を足す
今回の問題だと、令和元年が西暦何年かを求めるわけです。
令和元年=令和1年のことですね(令和0年ではないことに注意してください)。
この1に18を足しましょう。
「19」です。この19は、2019を表しています(1919や2119ではないことはわかりますね)。つまり、令和元年は2019年だったのです。
面倒な「西暦⇔和暦変換」が、ほんの少しの足し算をするだけで一瞬でできました。
頭を使わないように工夫するのが「数字に強い人」
「こんなの覚えて何になるの?」
と感じた人もいるでしょうか。しかし実は、ここに「数字に強い人」の秘訣が隠されています。
数字に強い人は、できるだけ面倒な手間を省く工夫をしています。数字をまるめて考えるなどをして、脳にかかる計算の負担を少なくしています。
こういった和暦西暦変換も、これとある意味似ています。なぜなら、「面倒な計算をちょっとの暗記でカンタンな計算に変えている」からです。
面倒な計算にできるだけ力を使わないことで、本当に頭を使うべき仕事に脳を使えるようになります。
一方、数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。
こういった「面倒な変換で頭を使わない方法」をたくさん知っておくことで、より楽しいことに頭を使えるようになるのです。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)