ただし、その間に姓が変わったり、住所が変わったりした際に変更手続きを怠っていると、その通知が届かない可能性があります。
しかも、本人が「そういえば、若い頃に企業年金に加入していた」と覚えていればいいのですが、何十年も前のことですし、そもそも企業年金に加入していたことさえ知らなかったという人がたくさんいて、本人も気づかない。
そうなると通知にも気づかず、「もらい忘れ」になっている可能性は大きいです。
本人から手続きしない限り
支払われないので要注意
企業年金も、本人から手続きしない限り支払われません。
勤め先が倒産していたり、厚生年金基金を解散してしまっているような場合でも諦めないこと。
10年未満など短期の加入者や、10年以上加入していたが厚生年金基金自体が解散している場合には、積み立てた企業年金は企業年金連合会に移管されている可能性があります。企業年金連合会に一度、問い合わせてみてください。
電話で問い合わせる場合は、企業年金コールセンターへ(0570-02-2666)。受付は平日午前9時から午後5時。
インターネットで企業年金連合会の年金記録を確認するなら、企業年金連合会のホームページから確認できます。。
2007年以前に郵便局に
貯金していた人は要注意
この世には、放置していると消滅してしまう「危ない貯金」があります。
「それって、休眠預金のことでしょう?」と思う方もいるかもしれませんが、「休眠預金」とは、2009年1月1日以降、10年以上にわたって取引がない銀行預金等のことで、ここに預けられたお金は民間の公益活動に活用されます。
ただし休眠預金は、預金者が気付いた時点で銀行等に申し出れば、いつでも、引き出しが可能です。通帳と印鑑を持っていけば引き出せます。
「消滅」してしまうのは、この休眠預金ではありません。
それは、「郵便貯金」です。