昨年の岸田減税vs.今年の修正減税案
今年の方が減税額はしょぼい!?
今年の減税額試算表の上に、昨年の減税額を載せてみた。比較をするとおもしろいのだ。

拡大画像表示

拡大画像表示
昨年実施された「岸田減税」は「定額減税」で、年収に関わらず、自分+扶養家族の人数で減税額が決まる仕組みだ。
本人と税務上の扶養家族1人につき、所得税は3万円、住民税は1万円の減税であった。扶養する配偶者や子どもがいない人は、所得税3万円、住民税1万円、合計4万円の減税。扶養家族が3人なら、4人分で合計16万円の減税が受けられた(減税対象は合計所得金額が1805万円以下の人)。
今年の減税は控除の拡大なので、所得税率の高い人ほど減税効果が高くなる仕組みだ。とはいっても、表中の高年収の人でも減税額は2~3万円程度。政治家が数カ月にわたって、もめにもめてこの程度の減税額かとがっかりする人は少なくないだろう。
減税案が修正されるごとに面倒な試算をする筆者にしてみれば、やりがいのない減税額だ。