敬語は相手や状況によってフィットするレベルを選ぶ
敬語は、相手との関係によって、重くしたり軽くしたりして使い分けます。次のようなランクをめやすにして選ぶとよいでしょう。
なお、メールでの敬語は、ビジネス文書での敬語よりも軽めになりますので、ここではメール標準で示します。
中 取引先への事務的な業務連絡、身近な目上の人へのメール
重 VIP、ふだん会わない年長者、面識のない相手への初メール
「送ってください」
中 お送りください。
お送り(ご送付)くださいますようお願いします。
お送り(ご送付)いただきたくお願いいたします。
重 お送り(ご送付)くださいますようお願いします。
お送り(ご送付)いただきたくお願いいたします。
ご送付賜りますようお願い申し上げます。
→「お手数ですが」「誠に恐縮ですが」などをのせるのがていねい。
「会いたいのですが」
お会いできれば幸いです。
中 お目にかかりたいと思っております。
お目にかかりたく存じます。
お目にかかれれば幸いです。
重 お目にかかりたく存じます。
お目にかかりたくお願い申し上げます。
お目にかかれましたら幸甚に存じます。
→打ち合わせをお願いする場合は、お会いしたいという表現の代わりに、「打ち合わせをさせていただきたく、お願いいたします」「一度打ち合わせのお時間をいただきたく存じます」などの表現でもよい。
→「お忙しいところ恐れ入りますが」「ご多忙のところ恐縮ですが」などの言葉をのせると、よりていねい。
「できるかどうか意向を聞きたい」
中 ~していただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。
重 ~していただきたく存じますが、いかがでございましょうか。
~していただけましたらたいへん幸甚に存じますが、
いかがでしょうか。
いかがでしょうか?
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