「子どもが感情的になり、言うことを聞かない」「他の子と比べて、うちの子が遅れていないか心配」「褒美を与えないと頑張れない子になりそうで不安」など、幼児の時と比べて、親の悩みが尽きません。小学校6年間は、良くも悪くも親の影響を受ける最も多感な時期。自分で考えて学ぶ子は、どのような生活環境にあるのか。「指導実績」×「心理学」×「ベネッセのデータ」でわかった最高の教育を「声かけ」というシンプルな方法でお伝えします。誰でも一度は感じたことのある子育ての悩みを、簡単に解決するには「声かけ」を変えることです。『自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』より、「ほめ方」「しかり方」よりももっと大事な「声かけ」で、「子育てあるある」に対応したノウハウをお伝えします。

【ノンストップで話題沸騰!】脱ガミガミ!子どものやる気がみなぎる 親の声かけ「マジック・ワード」Photo: Adobe Stock

1回ではなく、毎日、言い続ける

 前回の記事では、他人と比較するのではなく、わが子の1年前と今を比較することをお伝えしました。まず、スマホに保存してある我が子の1年前の写真を見返してみてください。「身長が伸びている」「大きくなっている」「大人っぽくなっている」などの見た目の成長に気づきます。その後に、「あのときは、まだこんな漢字も書けなかったし、こんな計算もできなかった」と1年間の成長に気づくでしょう。

 そこに気づいたら、すぐ我が子に伝えます。

「昨年の今頃は漢字の書き取りが苦手だったけど、今ではこんなに上手に書けるようになったね」と伝えます。「なんで急に?」と子どもは戸惑うかもしれませんが、褒められて嫌な子はいません。1回ではなく、毎日のように言い続けることです。すると、子どもも自分で自分の成長を実感しやすくなります。

「昨年はできなかったことが、今ではこんなにできるようになったんだ」と伝えることで、子どもは自分の努力が認められていると感じ、自信をもつことができます。自信がもてれば「僕はできる。私はできる」マインドになり、どんどん挑戦していく心を取り戻していくのです。

 時間が経てば身長が伸びるこの時期は、特別なことをしなくても成長します。そこを、本人の努力のように伝えながら認めます。

「これはできなかったのに、今はできてすごいね」

 これだけのやりとりでじゅうぶんです。1年前と比較することで、周りの友達と比べないようにしましょう。

 また、夕食の時間に「今日のよかったこと」を話し合う習慣をつけることで、自然と過去のことも話題に上り、成長を実感する機会が増えます。家族全員が子どもの成長を喜ぶことで、家庭の絆も深まります。

 コツコツ続けることで、子どもの成長を素直に喜ぶことができます。見る視点を変えるだけで子どもの「良さ」を感じられるので、親子にとって、いいことずくめの方法です。

 ぜひ1年前の我が子の写真をスマホから探してみてください。我が子のできるようになったことがたくさん浮かんでくるはずです。

【ノンストップで話題沸騰!】脱ガミガミ!子どものやる気がみなぎる 親の声かけ「マジック・ワード」

参考資料(前回の記事):子どもが言うことを聞かなくて命令口調になってしまう親に伝えたいこと

(本原稿は、『自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』より一部抜粋、再編集したものです)