「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人が「連休前」にやっていること
まもなくゴールデンウィークですが、みなさんはどのように仕事を締めようとしているでしょうか。連休の前だから、いつもより仕事がバタバタしてしまっているという人は多いのかもしれません。
実は職場で出世する人は、長期連休の前に必ずやっていることがあります。今回は出世するために、長期連休の前にやっておくべきことについて紹介しましょう。
自分への「引き継ぎ」を残しておく
そもそもですが、皆さんは連休前にどんな仕事に取り組んでいたか覚えているでしょうか。おそらく休みが続いていると、自分がどんな仕事をしていたのか、何に悩んでいたのか、どこまで進めていたのかなどほぼ全て忘れてしまっていると思います。これは別に悪いことではありません。人間は本来そういうものです。
ただ職場で出世する人は、自分が連休中に仕事内容をほとんど忘れてしまうことを見越しています。具体的には、忘れることを前提にして、自分への引き継ぎ書を連休前に書いておくのです。
同様に、あなたの上司もお客さんも、「何をしていたか」ほとんど忘れていると思っていてよいでしょう。だからこそ、こういったタイミングで良いスタートダッシュが切れると、「よく覚えているな」と相手からの評価も上がることがあります。
こうすることによって、「思い出す」という余計な作業もなくなりますし、「他人が出来ていないことをきちんと実行できる人」というように評価も上がりやすくなります。
職場で出世する人は、仕事の評価が通常より上がりやすいタイミングを見極めています。ちょっとしたテクニックですが、活用しておくに越したことはないでしょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)