何時に起きて何時に寝る!?
“よく眠れる”睡眠スケジュール

 ただでさえ時間に追われる日々を送る人にとっては、十分な睡眠時間を確保することが難しいものです。何時に起きて何時に寝るのが良いか、睡眠時間はどのくらい取れば良いのか、睡眠スケジュールについて聞きました。

「メラトニンは、目覚めてから14〜16時間ぐらい経過すると体内時計からの指令を受けて分泌されるといいます。メラトニンの分泌が高まり、その作用で身体の深部体温が低下して、休息に適した状態に導かれ眠気を感じるようになるというメカニズムです」

 例えば朝6時に起床している人は、夜の10時には寝るのが理想的。また、よく眠れる人とそうでない人には、日中の体温にも違いがあるそうです。

「よく眠れる人は日中の体温が高く、夜になるにつれて徐々に低くなります。一方、あまり眠れない人は昼間の体温が低く、たとえ夜に体温が下がっていったとしても、あまり差が生まれないような状態。だから、眠気を感じにくく、結果的に睡眠時間が減ってしまいます。昼間の体温が低い人は、日中に軽い運動をするなどして、体温を上げることを心がけてください」

 最後に、良質な睡眠を得るために手軽に実践できるケアとして、3つの方法を伝授してもらいました。

 まず1つ目は耳たぶを手でつかんで、ぐるぐると回すこと。

「耳は老廃物がたまりやすい部位なので、耳を回すことで血流が促進されて顔色もよくなります」

 2つ目は、眉をぎゅっぎゅっとつまむこと。数回繰り返すことで、眼精疲労の緩和につながります。

「仕事でスマホやパソコンの画面とにらめっこするビジネスパーソンにはぜひとも試していただきたいです」

 3つ目は、拳で頭皮をぐりぐりとやさしくマッサージすること。

「サロンで施術をしていると、ビジネスパーソンは特に頭皮が固い傾向があります。頭はストレスや疲労がたまっていると固くなりやすい部位なので、ご自身でも意識的にマッサージをすると良いですね」

 教わったセルフケアは特別な技術や道具は必要なく、いつでもどこでも手軽に実践ができるものばかり。自宅のリラックスタイムはもちろん、通勤途中の待ち時間や仕事の休憩時間に、ぜひ試してみてください。

(監修/越智久留美 detox salon natuleオーナー)