基本、ラウンジを利用できるのはエアラインのマイルをためた上級会員とクレジットカードの上級会員だ。ここで、試算してみよう。
ANAのマイル会員数は2018年に約3200万人だったのが24年には約4200万人にまで増えている。JALの現在のマイル会員数は約3000万人。マイル会員のうち5%が上級会員だとすれば、ANAとJAL合わせて360万人もラウンジを利用できることになる。
重複はあるだろうが、上記に加えて空港ラウンジを利用できる一般クレジットカードの上級会員もいる。わが国のクレジットカードの発行枚数は24年度末で3.2億枚に達している。ラウンジを利用できるゴールド会員比率が20%だと仮定すると、1600万人いる。10%でも800万人だ。
これほど空港ラウンジを利用できる人が増えているのだから、ラウンジが混雑するのも致し方ないだろう。最近は、空港ラウンジの利用回数を制限するカード会社も増えてきている。
混んでいても…ラウンジは楽でクセになる!
空港ラウンジは混雑しているとはいえ、利用するとやっぱり楽で、クセになる。特に国際線の空港ラウンジは無料でビールやカレー、焼き立てパンなどの軽食を楽しめ、シャワールームも完備、長時間フライトの前に使わない手はない。
国内線のラウンジだってソフトドリンク飲み放題だし、なにより最近のラウンジはキッズルームが充実していている。羽田の第2ターミナルのANAラウンジ(本館南)のキッズルームは、ポケモン仕様のラウンジに全面リニューアルされた。子連れだと空港に行くまでが一苦労というもの。このラウンジまでたどり着ければ、子どもは大喜び、親はつかの間の休息を取れる素晴らしいスペースだ。


実は、空港ラウンジはお金を払えば上級会員でなくても利用できる。羽田からANAかJALの国内線を利用する場合、エコノミークラスでも1人3000円で各社のラウンジを利用できる。3歳以下は無料だ。ラウンジ内にトイレがあるので、大型連休の混雑時にこそ子連れは利用するメリットがある。