ラウンジ利用者の中でも二極化が進む
その一方で、“上客中の上客”を対象にした真のラグジュアリーラウンジも誕生している。例えば、カタールのドーハ・ハマド空港では高級ブランドのルイ・ヴィトンがラウンジを開設した。カタール航空およびワンワールド加盟会社のファーストクラス・ビジネスクラス専用ラウンジからしかアクセスできない。

ポイ活やマイル修行などさまざまなテクニックを駆使して上級会員になった層と、年に何度も自費でファーストクラスに乗る層が同じラウンジを使うというのは、そもそも違和感がある。
つまり従来は空港ラウンジを利用する人・しない人で分かれていたのが、今後はラウンジ利用者の中で、普通のラウンジ(共通ラウンジに置き換わっていくのを含む)を利用する人、特別なラグジュアリーラウンジを利用する人、さらに二分化するだろう。
25年以降の空港界隈の未来予測として、限られたスペースをめぐり駐車場とラウンジのセグメンテーション、細分化、新たな二極化が進んでいくだろう。利用者の目には改悪・改善のどちらに映るのか、興味深いところだ。
(※) Collison group「Global passenger traffic surges in APAC: Priority Pass reports 71% increase in airport visits during first 6 months of 2024」2024年8月1日