がんばっているのにうまくいかない。仕事や人間関係のストレスでいつもイライラしている。肉体的、精神的な負担を少しでいいから減らしたい……。不安やイライラを感じやすい人におすすめなのが『瞬間ストレスリセット――科学的に「脳がラクになる」75の方法』(ジェニファー・L・タイツ著、久山葉子訳)だ。本書はストレスを抱えやすい人のために、科学的に実証された不安・不満を解消する方法、自分をリセットして気持ちよく過ごせる方法を多数紹介している。「シンプルなのに効果抜群」「ストレスが尋常じゃなかったので助かった」「すぐに使える方法がたくさん載っている」など絶賛レビューが多数寄せられる本書。今回は発売を記念して、特別に本書の内容を一部抜粋、再編集してお届けする。

「自分の生き方」に迷ったときは、「内なる自分」につながろう
難しい決断に悩んでいいたり、自信が持てないときがある。
そんなときは、自分の中にある「賢明なマインド」にアクセスすることで、感情・知識・直感が統合され、自分だけの気づきを得られる。
1分でできる「賢明なマインド」への入り方
次のエクササイズを1分ずつ試して、どれが一番効果的か確認しよう。気に入ったエクササイズはその後も必要なときに実践してみてほしい。
▼息を吸って吐く。吸うときには賢明なマインドにアクセスし、吐くときは心を落ち着かせるイメージで。
▼自然に息を吸っては吐き、呼吸に集中する。意識を自分の内側に向け、呼吸をしている間は丹田に集中する。
▼息を吸い、また吐く前に自然に生じる「間」に意識を向ける。息を最後まで吸い込んだら、その頂点でほんの少しの<静かな間>があることに気づこう。息を吐いたら、再び息を吸う前の空間にも意識を向けよう。
▼何かをしようとしているとき、それが本当にすべきことなのか迷ったときは(たとえば、約束をキャンセルするなど)、「これは賢明なマインドか?」と自分に問いかけてみる。
▼視覚が優位な人は、美しく澄んだ湖に小石がゆっくり沈んでいく様子を想像して「賢明なマインド」に入ることもできる。自分の内なる知恵の深みへと降りていくイメージで。
自分に問いかけることで、「答え」が明らかになる
自分の内なる知恵を活用することで、最終的な目標に集中し希望を持ち続けられる。
答えはたいてい「自分の中」にある。それに耳を傾ければいいのだ。
私のセラピーでも、繰り返しこのエクササイズをやっている。「賢明なマインド」に入りやすくなり、自分を信頼できるようになる。
クライアントに意見を聞かれるときにも、「自分の賢明なマインドに従って」とアドバイスしている。
自分が知っていること、感じていること、そして「自然な直感」を活用しよう。
自分の洞察力の素晴らしさを認識し、自信を高めるのだ。
※『瞬間ストレスリセット』では、科学的に短時間でストレスを解消できる方法を多数紹介。その場しのぎではなく、ストレスに強くなるための習慣や対策(ストレス耐性を高める方法)も幅広く取り上げています。