心理学で最初に「初頭効果」を提唱したのは、ポーランド出身の心理学者、ソロモン・アッシュで、今から80年近く前の1946年、実証実験を行い、「人は全体の印象を形成する際、最初に与えられた情報に最も影響を受ける」という内容の論文を発表しています。
次の(1)と(2)を見てください。
(1)明るい、素直、頼もしい、用心深い、短気、嫉妬深い
(2)嫉妬深い、短気、用心深い、頼もしい、素直、明るい
これら(1)と(2)は、同じ人物の性格を表す形容詞群で、(1)はポジティブな言葉が先で、(2)はネガティブな言葉が先となっています。
同じことを言っているのですが、これを耳で聞いた場合、おそらく大半の方が、(1)は好人物としてとらえ、(2)は嫌な人物という印象になるのではないでしょうか。
つまり、最初の何秒かで受け取った情報が強い印象として残り、全体の印象判断に影響を及ぼしてしまうということになります。
日常生活に置き換えるなら、たとえば気になる異性と始めて対面するような場合、服装、表情、仕草などに配慮する必要があるのに加え、対話の内容にも工夫が求められるということになります。ビジネスシーンにおいても、身なりや表情は言うに及ばず、どこで接待するか、どのように自己紹介をするか、どんな話題から始めるかがポイントになります。
「初頭効果」で好印象を残す方法
・パリッとした服装を心掛ける=ビジネスカジュアルでも私服でも、清潔感があるか、トレンドから外れていないか、靴は汚れていないかなどを確認する。
・口角を上げる=作り笑顔はわざとらしいため、口角を上げ、微笑みをたたえる程度の表情を作る。「きょうは表情が暗い」と感じたら、日本航空が客室乗務員や地上勤務職員に実施している表情を作る言葉、「ミッキー、ラッキー、ハッピー」を数回唱えると口角が上がってくる。
・飲食店など職場以外で対面する場合は、「私のお気に入り」「最近、評判のお店」「あなたに食べさせたい料理がある」など、一定のこだわりを見せる。
・名刺交換をする際は「名前」や「本社の所在地」など共通項を探し、自己紹介の場面でも、相手の趣味やキャリアなどの中から共通点を見つける。
・本題に入る前に、きょう会うまでに起きた出来事や最新のニュースなどの中から、相手が興味を持ってくれそうなネタを選んで話す。
・初対面での別れ際に、良い印象を残すため、夢や志を語る。
・パリッとした服装を心掛ける=ビジネスカジュアルでも私服でも、清潔感があるか、トレンドから外れていないか、靴は汚れていないかなどを確認する。
・口角を上げる=作り笑顔はわざとらしいため、口角を上げ、微笑みをたたえる程度の表情を作る。「きょうは表情が暗い」と感じたら、日本航空が客室乗務員や地上勤務職員に実施している表情を作る言葉、「ミッキー、ラッキー、ハッピー」を数回唱えると口角が上がってくる。
・飲食店など職場以外で対面する場合は、「私のお気に入り」「最近、評判のお店」「あなたに食べさせたい料理がある」など、一定のこだわりを見せる。
・名刺交換をする際は「名前」や「本社の所在地」など共通項を探し、自己紹介の場面でも、相手の趣味やキャリアなどの中から共通点を見つける。
・本題に入る前に、きょう会うまでに起きた出来事や最新のニュースなどの中から、相手が興味を持ってくれそうなネタを選んで話す。
・初対面での別れ際に、良い印象を残すため、夢や志を語る。