まだ同性同士であれば、人事異動で部署が別れたとか、どちらかが地方勤務になったといった場合でも、久しぶりに再会すれば、小中学生時代の同窓生に会うような感覚で、「あ、元気?久しぶり」と、わずかな時間で距離を縮めることができます。
ボッサードの法則で
男女の距離を縮める方法
ところが、相手が異性の場合は、それまで机を並べていた仲であっても疎遠になってしまうというのは、「アレン曲線」で言う負の相関度合いが、同性同士に比べれば強いのかもしれません。
しかし、「ボッサードの法則」を理解しておけば、恋愛関係やビジネスでの関係にも役立てられるかもしれません。
端的に言えば、「コミュニケーション頻度」を保つということです。
現代社会には、メールやLINEなどに加え、ZoomやWebexなどオンラインでのコミュニケーションツールが多々あります。これらを駆使することで、「コミュニケーション頻度」はある程度担保できます。
もちろん、オンラインで恋愛関係にある2人が物理的に触れ合うことはできませんが、お互いの好意を維持する、あるいは、好感度を上げることは可能です。事実、心理学では、
「男女が何回も繰り返し接触しているうちに、両者の好感度が上がっていく」
「面識がなくても、映像や音などで繰り返し接触していると、好感度が上昇する」
といった「単純接触効果」も指摘されています。
恋愛の場合、ストーカー的な接触は厳禁ですが、基本は、恋愛にせよ、ビジネス面での人脈作りにせよ、「3つのまめ」が重要です。試してみてください。
・筆まめ=メールやLINEでメッセージのやりとりをまめにする。
・口まめ=電話をまめにし、肉声で会話する機会を担保する。
・足まめ=職場の内外を問わず、相手がいる場所に足を運ぶ。
人間関係は出会いの瞬間で決まる
第一印象が肝心な「初頭効果」
人に会うのが仕事の報道チーフプロデューサー時代、何よりも重視してきたのが「初頭効果」です。
「初頭効果」とは、物事や人に関して「最初に示された情報が、もっとも記憶や印象に定着しやすい」とされる心理効果で、ひと言で言えば「最初が大事」「第一印象が肝心」ということです。