ガムを噛むのは薄毛対策になる!?
ロッテの「なんとかしたい」底力
といってもそこまで仰々しいことをやっているわけではない。ガムによる集中力向上やストレス軽減の効果をオフィスワークに持ち込むべく、作業や会議の際に食べるガムを提供し、「どんな具合か?」とアンケートを取ったりするものだ。ただ試み自体は「ガムを噛む=フォーマルでない、失礼」という既成概念に大胆にチャレンジしていて面白い。
また、スポーツ選手がガムを噛みながらプレイしているのが多いことから、一定の硬さで噛めるスポーツ用ガムが、これもロッテから発売された 。
さらに、これもロッテ発信だが、「ガムによる咀嚼は頭皮血流を上げるため薄毛対策になる」という研究も発表していて、まさかそんなことがと思うが、どうやら科学的にそういうことらしい。このロッテのなりふり構わなさというか、色々なところから色々なエビデンスを持ってきてガムをなんとかしようとしている底力は面白く好ましいので、ぜひともこの路線を続けてほしいところである。
ところで、コロナ禍でグミがウケた理由には、
・食べきれる
・家族や知人とシェアできる
・食べることで気分をちょっとアゲることができる
などが指摘されていた。一方ガムが敬遠された理由は、
・口に入れたものを出す煩わしさ(感染対策として好ましくないという観点も)
・街中のごみ箱が減った
・マスクしながらのガムは噛みにくい
などがあった。
事実としてガムは下り坂にあるのでネガティブな面を募集すればいくらでも挙がってくるような状況だが、ガム天下のあの時代を振り返れば「口臭ケア」「暇つぶし」「作業のおとも」「集中力アップ」など、メリットの枚挙にいとまがなかったはずである。それが、トレンドが一変すると人の感覚含めてここまで世相が変わるのだから、時代の勢いとはすごいものだと改めて思わされる。
というこの記事を、グミを噛みまくりながら書いた。忍者めしの鉄の鎧は最寄りコンビニ数店になかったし、私も今までに一度も巡りあえたことがない。明日も鉄の鎧を探し求めてさまようゾンビとなって、2025年春のトレンドのど真ん中をガッツリ体験する現代人になる所存である。