ライフは筆者の生活圏内にないためか、「ライフ」と聞いたり、どこかで見かけたりするとドラマ『地面師たち』の印象深いあのシーン、「ライフの方が、安いので」しか浮かんでこず、ズボンが濡れるような緊張感を毎度追体験するのだが、どうやら企業としてグミに力を入れていて、着色料不使用のグミなんかを自社開発しているそうである。

『地面師たち』内で言及されるだけでないライフの新情報として、ご入り用とあらばインプットされたい。

実は30代、40代男性が
グミブームを牽引?

 グミは味も触感も見た目も多彩で、老若男女問わず人気がある。とはいえやはりお菓子だから子ども向けなのかと思いきや女子中高生あたりの原宿文化と密接に結びつき、カリスマインフルエンサー「しなこ」さんなどがシーンの先頭にいるため、ではそっち方面のブームであるように思われる。

 それも間違ってはいないのだが、さらにところがどっこいで、市場アナリストの木地利光氏の指摘のよれば、購入金額や購入率のデータから総合的に見ると実はブームを静かに牽引しているのは30代、40代男性であるらしい。

 とはいえ、ほかの年代も積極的に購買に至っているので、全年齢的に活況がある中で強いて言うなら30代、40代男性が特に――という趣きであろう。なお30代、40代男性に人気なのは触感が硬いハード系とのことである。

 ちなみにブームに沸くのは若い世代だけではない。小腹を満たす食べ応えがウリの人気グミ「忍者めし」から「鉄の鎧 マスカット味」というのが出て、これがなかなか手に入らないくらい人気になっているが、血眼になって探しているのがビジネスマンだったりするのである。

 都内に勤めるある女性は立ち寄った全てのコンビニで「鉄の鎧」を探す日々を送るも見つからず、オフィスのごみ箱に他の人が食べたらしき「鉄の鎧」の空き袋を発見して、悶絶し、袋を拾い上げると鼻に当てて匂いを嗅いで袋をパコパコさせているらしい。

 匂いを嗅ぐところは創作だが、それを求める人たちのテンションにはそれがあり得るかもしれないくらいの熱狂ぶりである。ちょっとした運試しに、「入ったコンビニで『忍者めし 鉄の鎧』を探す」というのをしてみると面白いかもしれない。