私は単純なパターンで、好きでやっていた「ヨガ」を「教える」ことが自分業になりました。好きでやっていた「読書」も、「読んでいた本」を資料にして「コンテンツをつくる(音声、文章)」ことで自分業になりました。

 個人支出が多いもの(私の場合はヨガや本)は、あなたが「好き」なものだと思います。つまり、「好き」をどうやって自分業にするか?と考えていくのがわかりやすい。頼まれてもいないのに、お金と時間を使っているものは自分業の種なのです。

「好き」を分解して
自分業をつくる

 どうやって「好き」を自分業にしていくか?を考える際は、具体と抽象の行き来をしながら「好き」を分解していく必要があります。

 たとえば、サッカーが好きで、サッカーに関する支出(観戦チケット、グッズ、ウェア、習い事、トレーニングなど)が多いとします。これを自分業にして、支出を経費にしたい。単純に「サッカーを教えたらいい」と思う人もいれば、「いやー、人に教えるのはちょっと違うんだよね」と思う人もいるでしょう。

 サッカーが好き(抽象)=サッカー指導(具体)しか浮かばないと、自分業の種が見えてきません。

 そこで、「サッカーが好き」の構成要素を分解(具体化)してみましょう。

 ボールを蹴るのが好き、チームメンバーと話すのが好き、勝つのが好き、練習でうまくなるのが好き、試合が好き、教えてもらうのが好き、サッカーを見るのが好き……。どれがあなたの「好き」の本質でしょうか?

 たとえば、「サッカーが好き」を分解していったら、「サッカーを教えてもらうのが好き」だったとします。そして、さらに掘り下げていったら、「サッカーに関する知識が増えるのが楽しい、学習欲が満たされるから」と気づいたとします。

 それなら、サッカーの知識を増やすことができる「サッカーの取材をすることや、サッカーチームの情報を集めて分析すること」が向いているかもしれません。そこに、これまでの社会人経験やスキル、継続するための時間と仕組みを足して考えてみます。