意図的にマネタイズしたというより、いろいろなところにまいていた種が実ってきた感じです。時間ができた分、集中して種に水をやったり(書籍の企画書作成、HPの再構築など、会社員時代は時間がなくてできなかったことが進む進む)。その後、ヨガスタジオをオープンして、スタジオでヨガを教え始めたりすると、事務作業を含めて「やること」がどんどん増えていきました。

 その結果、「全部自分でやっていると……休む暇もインプットする時間も全然ない!」と焦り始めます(当たり前)。1人ブラック企業です。事務作業を含めて、「自分に向いていないことは人に任せないと忙殺される!」と学びました。

 2020年秋頃から、売上が上がり始め、1人の忙しさを含めて「事業を大きくするのか(=人を雇用していく)、1人でやっていくサイズにするのか(=仕事を減らす)」考えなければいけないと実感しました。

 ここまでの半年間で、私は性格的に、会社をつくって「大きくしたい」「社会的に影響のある価値を出したい」「雇用を創出したい」というタイプではないと薄々気づいていました。

 それよりも、自分がすべてを見渡せる範囲の仕事量で、かつお客様と一緒に歳を重ねていくようなビジネスをしたいな、という感じです。

 とはいえ、ある程度の売上があるなら、個人事業主よりも法人のほうが社会的信用はあるし、税金上のメリットもあります。会社にするのか、1人でやっていくのか、新たな問いの登場です。

経営者になりたいのか
1人社長でやっていくのか

(株)キッズライン代表の経沢香保子さん(上場経験あり)は「自分のやりたいことをやる規模感」として、年商1億円、社員2~3人、社長の給与2000万~3000万円の会社を目指すことをおすすめされていました。

 年商1億円の会社を目指すなら、社員を3人雇った場合、人件費が年間600万円×3人。ただし、社会保険や福利厚生費がかかるので、その倍のコストを計算しておきます。年収600万円なら1200万円。

・人件費……3600万円(1200万円×3)
・商品コストや経費やその他……3500万円前後
・社長の給与……2000万~3000万円