年商1億円なら、社長含めて社員4人で1人あたり年間2500万円の売上。1ヵ月で約200万円程度の売上が必要です。つまり「200万円の売上を稼働日20日で出せる商品」をつくる必要がある。毎日10万円、もしくは月に50万円で4つ、月に200万円で1つ売れるような商品は何か?
法人化して事業をしていくなら、こんな考え方をしてみてはどうかと書籍(『自分の会社をつくるということ』経沢香保子著、ダイヤモンド社刊)に書かれていました。
これは「事業をつくりたい」「経営者になりたい」人への提案です。私のやりたいことではありませんが(今は会社を経営したいわけではない。試行錯誤して当たるところを見つけたい)、事業を組み立てる方法としては現実的です。
従業員を雇わない「1人社長」のやり方は、『社員ゼロ!きちんと稼げる「1人会社」のはじめ方』山本憲明著(明日香出版社刊)という書籍に細かく掲載されていました。
粗利(売上から原価を引いた額)を「役員報酬4割:経費4割:利益2割」に配分するやり方です。
粗利が年間1000万円なら、「役員給与400万円、経費400万円、会社に留保するのが200万円」規模の会社になります。
こうやって分配の割合を決めておくと、必要な収入に応じて年間の売上をコントロールできるし、経費を使いすぎることもありません。ストレスが少なく、継続しやすい。この考え方もおもしろいですよね。
1人でやるなら
レバレッジを意識する
2つの例を並べましたが、今のところ私は「1人社長」路線です。1人でやっていくためには、レバレッジ(他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること)を効かせることが重要だと考えています。
1人で収入を得ようと思うと、会社員と違って使えるものや看板がない。最初は時間もお金もかかり、必要なリソースはだんだんと減っていきます。しかし、筋トレと一緒で、試行錯誤していくうちに筋肉がついて、重いバーベルも少ない労力で持ち上げられるようになる。筋肉(収入を得る力)もついてくるようになる。
その余裕が生まれてきたら、「レバレッジ」を意識してみます。
・お金のレバレッジ……売上の一部を新たな事業に投資する(未来への種まき)。
・人のレバレッジ……不得意なことは人に任せる(体力や思考力の確保)。
・時間のレバレッジ……できるけど時間がかかることは外注する(メインに集中)。