【常見の考察】
当たり前の基準を高く持つ

 上位校の学生はなぜ「トリコン」という道を選ぶのか。中にはエスタブリッシュメントへの憧れ、力試しという意味もあるだろう。前向きな選択をしていそうで、みんなが目指していたら、同質化という見方もできる。

 ただ、松見さんの話を聞いて、コンサルで身につく力とは何かがよくわかった。「当たり前」の「基準」が高いことが一つのポイントだと考えた。「頭に汗をかく」という言葉は、洗練せれたイメージを醸し出すコンサル、シンクタンクとは真逆に見えるかもしれない。しかし、実際は大変に泥臭い世界である。見事にこの業界、職種のことを言い当てているのではないか。

 人生において、後悔をしてはいけないという信念。周りの愛する人の死を通じた起業の意思決定も胸を打つものがあった。そして、そのときに、会社員時代の原体験、当たり前の基準の高さがよい影響を与えていたのだといえるだろう。
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