私は4500人以上の子どもたちを指導してきた経験から、子どもたちの自己肯定感を下げている原因は勉強だと考えています。
学校や塾で「できないところ」を指摘されて、苦手科目を克服することに重点を置いた指導ばかりされていたら、自己肯定感は下がる一方です。
さらに、毎日学校や塾へ行って授業を受けても、目に見えて学力が上がるのを実感できなければ、子ども自身が自分は成長しているという実感を得ることは難しいものです。
本当は新しいことを1つ知ったらそのぶん賢くなり、自分の間違えた問題が1つわかるようになったら1問ぶん成長しているのですが、そのような実感はわかないでしょう。
「子ども手帳」はテストの点数が取れたからポイントが入るのではなく、宿題が完了したらポイントが追加され、プリントを1枚やったらポイントが加算されます。また生活習慣においても、1つのタスクができたらポイントゲットです。
つまり、結果に対してではなくプロセスに対してのポイント追加になるので、行動さえすればポイントが入ります。
そして、ポイントは毎日累積されていくので、日々自分が成長していることが数字で実感できる仕組みになっています。
これが、自己肯定感が高まる理由です。
ポイントが日々どんどん増えていくことで、「自分って、もしかしてイケているんじゃない?」「伸びているんじゃない?」と思えるようになります。
自己肯定感が上がると心に余裕ができて、苦手なこと・嫌いなこと・欠点・短所でも、克服できる確率がぐっと高まります。その結果として、宿題、勉強といった子どもたちにとってマイナスイメージの強い物事に対しても、前向きに取り組めるようになるのです。
自己肯定感が高まった子どもの姿を見ることは、親にとっても大きな喜びになるでしょう。
「子ども手帳」の効果3
ポジティブな習慣が身につく
「子ども手帳」の最終目的は、ポジティブな習慣が身につくことです。