RADWIMPSの主題歌『賜物』
1年近い制作期間を擁した異例
――RADWIMPSの主題歌『賜物』についてはいかがですか。
今までの朝ドラの主題歌のイメージにとらわれずにチャレンジしてほしいし、彼らもチャレンジしたいという話をして、最終的に生まれたのが『賜物』です。
RADWIMPSさんの並々ならぬ思い入れを感じる曲です。
まず、台本のみならず、やなせさんに関するあらゆる資料をお渡しし、それを見たうえで作詞作曲をしてもらいました。何度もディスカッションした結果、やなせさんと暢さんについて相当深いところまで掘り下げようというのが、共通認識に達しました。
そうして誕生した『賜物』には『生命力』が表現されています。やなせさんはもちろんのこと、主人公のぶの疾走感や生命力、突破力が。

また、野田洋次郎さん(RADWIMPS)は、朝、目が覚めるものともおっしゃっていました。
1年近く向き合って、粘りに粘って作ってくださり、彼らとしてもこれだけ1曲に時間と労力と気持ちを費やしたのは初めてですとおっしゃるほど、思い入れを強くもって、向き合ってくださった曲です。
ただ、朝ドラのなかでは90秒と70秒バージョンしか主題歌が流れないのでフルバージョンも皆さんには聞いていただきたいし、歌詞も受け取っていただきたいです。
そこに『あんぱん』で描こうとしている、たった一度きりの人生、全員に平等に与えられた命をどう生きていくかという普遍的なテーマが綴られています。