
カジノはトライブ政府の
貴重な財源になっている
ネイティブ・アメリカンのトライブは、居留地内でカジノを営業する特別な権利を持っており、カジノ収入はトライブ政府にとって貴重な財源でもある。
このアグア・カリエンテ・トライブは居留地内のカジノ収入の一部を年間で1300万ドル(日本円にして約19億円)ほどカリフォルニア州に納めており、州の財源を潤してもいるのだ。
現地では、トイレ休憩のついでにガソリンスタンド内のスロットマシンを見つけて「せっかくだからちょっと賭けてみようかな」と気軽に入っていく中年女性の客を数人見かけた。
トイレは大きくて清潔なため、トイレ休憩のためだけに立ち寄る女性客も多く、カフェラテやマフィンをレジで買うついでに、カジノのポイントカードを作る客が多いのだ。
ストットマシンに10ドル課金するたびに「ACE」という名のポイントカードに3ポイントがつく。貯めたポイントを使ってガソリンを給油することも可能だ。

せっかく安いガソリン価格で浮かせた分を、ギャンブルで溶かしてしまう可能性もあるのだが、それでもトイレの列に並んでいる間に「ちょっとだけ」とカジノ空間に入っていく客は結構いた。
他の多くのガソリンスタンドと違い、照明が明るく広々とした店内。スナックや飲み物の種類も多く、ちょっと高級なクロワッサンやカプチーノから、ネイティブ・アメリカンの工芸品まで幅広い品揃えがあり、客が旅の途中にリラックスできるような空間作りが巧みだ。