つまり、たかだか80年ぽっちで、日本のエリートたちの発想や、行政組織の力学なんてものはそう簡単には変わらないものなのだ。

「日本を守る」と叫びながら、多くの国民を犠牲にした日本軍と、「日本の農家を守る」を掲げながら、農家や国民に犠牲を強いる農水省やJAはよく似ている。

 取り返しのつかない「玉砕」に踏み切る前に、石破首相は減反政策というシステムの転換を決断すべきだ。

(ノンフィクションライター 窪田順生)

農水相の大失言・辞任で瀬戸際の「減反政策護持」、玉砕覚悟のコメ行政が手を染める「農家も国民も犠牲にする愚策」とは
「頭じゃなくて米価を下げろ」農水相謝罪に国民から猛ツッコミ!…それでも政府が「コメ高騰政策」を平然と続けるワケ