「メルカリ」との違いは?
出品されているモノを比べると…

「メルカリ」は商売っ気むんむんで美品が揃っているフリマサイトだが、ジモティーは人によってテンションがまちまちである。ちょっと商売しようという人・もらってあげてのリサイクルが生活スタイルの中にある人、引越しが控えていて急ぎ不用品を処分したい人などである。

 自然、出品されるものの様子もまちまちで、もはや粗大ごみにしか見えないようなものもあれば、どうしてこれを不要と判断としたのかわからない宝のような掘り出し物もある。

 ジモティーのメリットとデメリットを今ちょっと書き出してみたら私がジモティーを素晴らしいと思っているにもかかわらずデメリットが結構出てきて、デメリットについて語る方が盛り上がりそうな気配すらある。とりあえずありのままに書き出してみる。

【メリット】

・買う時→安く手に入る。(自分の要求を適度に抑えれば)満足度が高い。たまに掘り出し物に出合える。セカンドハンドに宿命の不気味さが薄い(前述)。相手から感謝されて気持ちがいい(相手に不用品処分の気持ちが見られる場合)。

・売る時→粗大ごみを捨てるコストが省ける、どころか少額でも値付けして売れれば利益になる。自分が使ったものが即ゴミにならず誰かの元でまた役立ってくれる事実が思いのほか嬉しい。相手の感じがいいと「この人に譲れてよかった!」という気持ちになれる。

 品物の受け渡しの時はすでに商談が済んでいるのでギスギスする要素はなく、双方感謝の気持ちに彩られながら「商品を受け取る」「代金を受け取る/不用品処分ができる」ワクワクの中で最後の仕上げに向かうだけだから、とてもいいテンションで顔合わせが行われる。

 挨拶やほんの短い世間話の中にそれがひそんでいて、心温まる交流が生まれる可能性はすこぶる高い。対面で、顔やある程度の住んでいる場所が相手に伝わることもある取引であり、時代に逆行するアナログさだが、アナログならではの良さがそこに宿る余地がある。