愛着があるモノを手放すとき
大事にしてくれる人に渡したい
【デメリット】
・購入時、ハズレを引くことは当然ある。ちょっと傷がついている部分の画像が自己申告されている元値3万円のテーブルを5000円でゲットした。そして家に帰ってよくよく見てみると全体に輪ジミが広がっていて結構目立つ。
これは出品者も把握していたはずなので、目立つ「ちょっとの傷」の裏に「全体のうっすら輪ジミ」を隠して売り抜けた形であり、してやられたと感じた。自宅から車まで一緒にテーブルを運んでくれた実直そうな男性の「ありがとうございます」と言っている顔が、この輪ジミを見る度に思い出される。
が、物はしっかりしているし、十分美品ではあるし、まあハズレを引いたとしてもそれ込みで中古品売買だと自分に言い聞かせている。
・出品時、もらっていってくれる人が実際会ってみたら変な人だと悲しく、出品したものへの愛着があるほど悲しみも強まる。わが家で出した絵本ラックをもらい受けにきてくれた夫婦は鬱々とした雰囲気で最低限以下の挨拶しかしてくれない幽霊のような佇まいであり、こちらの感謝を返してほしくなるほどの応対だった。
子どもが赤ん坊の時から活躍してくれた温かみのある家具だったが、『ねないこだれだ』よろしく、わが家の絵本ラックは幽霊の世界にスーッと連れていかれてしまったのであった。
・何かいい出物はないかと漁っていると、すでにジモティーで買ったものの上位互換品がもっと安く出されていたり、自分が持っている高額家電が超安価で売られていたりしているのを見て傷つくことがある。
これはもうフリマサイトを巡回する時の宿命ではある。筆者が今まで一番傷ついたのは、我が家の目玉であり誇りそのもので、現役で活躍もしている6万円超のデロンギのコーヒーメーカーが5000円で出品されているのを見た時である。
・出品時、相手にドタキャンされることがある。取引は基本的に口約束なので契約などで相手を縛るものはない。強いて言うならアプリ内の「評価」が低くなると信用がないから取引が成立しにくくなったり、通報されて運営あずかり案件になったりする。
引越し当日に不用品引き取りをアサインしている人をたまに見かけるが、あれはリスキーなので極力避けた方が安全である。ドタキャンをされたら目も当てられないからである。