夕食前にコップ1杯の水を飲むと胃腸が動き出し、副交感神経が活発化して交感神経の興奮を抑えてくれます。水の効果で腸内環境がよくなり、副交感神経の働きも上がって、自律神経が整います。

 次に口にするのは野菜。なかでも生野菜は噛む回数が多くなるので、自然にゆっくりと食べることができます。しかも低カロリー&低糖質。血糖値の急上昇も抑えられ、肥満防止にも役立ちます。

夕食はなるべく
温かいものをとろう

●温かいもので心がほっこり。疲れが癒される。

●温かい料理や飲みものをとると、副交感神経が活発化。

●冷たいものを口にするときは、酸味か良質な油をちょい足し。

 仕事で疲れたりストレスを感じたときこそ、みそ汁や熱々のおかずなど、温かい料理をとると、気分が落ち着いて元気になるものです。胃腸の血流を促し、副交感神経の働きを高め、乱れた自律神経のバランスを整えてくれるので、特に1日を締めくくる夕食では冷たいものを避けましょう。

 とはいえ、夏の暑い日など温かいものを受けつけないときは、冷たいものに酸味や良質な油のちょい足しを。酢やレモンなどの酸味をとると、胃腸が排泄反射を起こして副交感神経が活発化します。またオリーブ油など良質な油は、便通をよくして副交感神経の働きを高めます。

 基本は温かい料理と飲みものをとるのがベスト。冷たい麺類が食べたいときは酢やすだち、梅干しなどの酸味やごま油やオリーブ油などの良質なオイルを、冷たい飲みものにはレモンを。それぞれ足すだけで自律神経が整います。

主食はなるべく「白いもの」より
「黒いもの」を選ぼう

●「白いもの」より「黒いもの」のほうが食物繊維が豊富。置き換えるだけで、食物繊維の摂取量を劇的に増やせる。

●食物繊維の働きで便秘解消。溜め込まない体に変わる。

●生活習慣病の予防にも効果的!

 主食を「白いもの」より「黒いもの」にする大きな理由は、黒いもののほうが食物繊維が豊富だから。たとえば、玄米は白米の6倍もの食物繊維を含んでいるので、1食1杯、1日3回食べれば、1日に必要な食物繊維量の半分を摂取したことになります。ごはん以外でも、小麦粉の白いパンより全粒粉やライ麦の茶色いパンを選ぶといいでしょう。