「すこぶる運がいい人」がスマホに入れて毎日チェックしているアプリとは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。数々の成功者に接し、自らの体験も体系化し、「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。
コロナ後の生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。
『ゆるストイック』では、新しい時代に突入しつつある今、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、「私自身が深掘りし、自分なりにスッキリ整理できたプロセスを、読者のみなさんに共有したいと思っています」と語っている。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「すこぶる運がいい人」がスマホに入れて毎日チェックしているアプリとは?Photo: Adobe Stock

自分に向き合う時間

 ストイックに自分の目標に集中する
 それでいて、他人に自分の価値観を押し付けたりしないゆるさを持つ。

 そうやって「ゆるストイック」に生きることが、運のいい人生を送るコツになります。

 そのためには、「メンテナンス時間」を意識的に作ることが大切です。
 これは、自分と環境を見つめ直す時間です。
 日々の充実度を確認し、自己との対話を深めるための貴重な時間なのです。

 たとえば、日記をつけたり、週末に自分の行動や感情を振り返ることで、内面との対話ができ、自分のペースで無理なく成長していけます。

ゆるストイックに生きるための「アプリ」とは?

 ここで、よく言われるのが、「自分の周りにいる5人の平均が自分」という考えです。

 日々の人間関係が大きな影響を与えます。
 だからこそ、メンテナンスの時間で周囲の環境や自分にとっての「理想の5人」を意識して見つめ直すことが大事です。

 さらに、毎日を点数で評価して記録する習慣も効果的です。

 私は「毎日まめ」というアプリを使い、毎日を5点満点で評価しています。

 最高の1日には5点、逆に気分が低かった日は1点をつけて、さらに歩数や天気、気圧、簡単な3行日記も合わせて記録しています。

 このアプリでは、点数ごとにソートできるため、

「どんな日が自分にとって『最高』だったのか」
「どんな日が『最低』だったのか」

 などを、客観的に振り返ることができます。
 データ分析に慣れている方であれば、自分の日常にこの分析を応用して、自分にとっての理想の日を可視化するようなイメージです。

 実際にデータを振り返ってみると、私の場合は、睡眠不足や気圧が低い日には悪い評価をつける傾向があります。

 そして、創造的な作業をした日には高評価をつける傾向があることがわかりました。

 こうして自分の傾向が見えると、よりよい日を増やし、悪い日を減らすための工夫がしやすくなります
 たとえば、私は睡眠が十分でない日や低気圧の日には無理をせず、調子を上げたければできるだけ創造的な活動を取り入れるようにしています。

 このように、自分を客観的な「改善対象」として理解することで、プロセスを楽しむことができます。
 まるで、ゲーム感覚で高得点を目指すように、自己成長に取り組むことができるのです。

 これが、「ゆるストイック」に日々を過ごし、すこぶる運のいい人生を送るための秘訣なのです。

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)を上梓した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。