オフィスにスニーカー・替えの靴下を準備しよう
「なんとか徒歩で帰宅できそうだな…」と考えている方はオフィスに「スニーカー」と「替えの靴下」を準備しましょう。
理由は「靴ずれ」を防ぐためです。歩行中に靴ずれができるとマメができ、マメが破けてしまうと激痛で歩行困難になります。
私も自衛隊時代にマメがつぶれた経験がありますが、一歩一歩踏みしめるたびに、この世の終わりのような痛みで心が折れそうになりましたので、革靴やパンプスで帰ることはおすすめしません。
また、靴下については登山用の厚手の物を2足準備しておくといいでしょう。1足は出発時にはき替え、もう1足は休憩時にはき替えてください。足の裏はよく発汗するので、汗で湿った靴下をはいていると靴ずれの原因になるからです。
靴ずれになってしまったときのことも想定して、ばんそうこうなども準備しておくといいでしょう。
携行食を準備しよう
歩くとおなかがすきますし、疲れてくると気持ちが暗くなるので、携行食を準備しておくといいでしょう。
まず、準備すべきアイテムは塩分補給の携行食です。発汗すると体からミネラルが抜け、神経や筋肉の機能低下につながります。塩タブレットや梅系のお菓子を常備しておきましょう。
また、ゼリー、チョコレート、キャンディー、長期保存のようかんなどを準備し、心が折れそうなときに食べると元気が出ます。甘味は心の栄養にもなるので、好きな物を選んでおきましょう。
飲み物を準備しよう
水分はあればあるほど好ましいですが、その分荷物が重くなり、体力が奪われます。
被災時には「災害時帰宅支援ステーション」などで補給を受けることができますので、準備する水分量は最低限500mlのペットボトル2本ほどでも問題ないでしょう。
1本はスポーツドリンク、もう1本はミネラルウオーターが良いでしょう。ミネラルウオーターは傷口などを洗うことができ、スポーツドリンクよりも汎用性が高いです。
手提げカバンではなく、リュックにしよう
手提げカバンを使って帰宅をすると、腕への負担が大きくなり、体力を消耗します。オフィスから徒歩で帰宅することを想定している方は、オフィスに災害用のリュックを準備することをおすすめします(腰ベルトがある物だと、より負担が軽減されます)。
災害用のリュックに前述したアイテムや、「ポンチョ」「携帯ラジオ」「コンパス」「水筒」「懐中電灯」「予備のメガネ」「スマホバッテリー」などの物品も準備して入れておくといいでしょう。