脳疲労に効く「身体を動かすToDoリスト」(編集部注/リストを書き出して、一番上から順に進めていき、作業に没頭することを著者は推奨)に、果物の皮むきを加えるのもいいですね。

図表:身体を動かすToDoリスト同書より転載 拡大画像表示

 皮むきに限らず、食事の準備をすることは、心の余裕を生むことにも繋がります。

 たとえば、時間がないからと焦って食事の支度をすると、食べている間もなんとなく落ち着かない気持ちになりませんか?そんな状態で食事をすると、しっかり味わうことができません。すると、食事がたんなる「お腹を満たすためだけの行為」になってしまいます。

 また、親しい人との会話も食事の楽しみの1つです。せかせかした気持ちで臨んでしまっては、食事の醍醐味を文字どおり味わうことができません。ゆっくりと食事を用意して、気持ちに余裕を持たせて味わえば、食べ物に対する感謝の気持ちも感じやすくなり、より心が豊かになるでしょう。

 さて、皮をむいた果物は、ぜひ温かいお茶と一緒に味わってください。とくにりんごには、抗酸化物質であるポリフェノールが豊富なだけでなく、私たちの身体に欠かせないビタミンCやミネラル、食物繊維もたくさん含まれています。健康維持のためにも、日々の食事に0.75倍速で皮をむいたりんごを足してみましょう。

早食いしがちな人は
白米を玄米に替える

 白米を玄米に替えるのは、早食いをしてしまうことが多い人にとくにおすすめの0.75倍速行動です。玄米は白米よりも硬く、よく噛んで食べる必要があります。そのため玄米を日々の食事に取り入れるだけで、自然と噛む回数や食事にかける時間が増え、結果として早食いを抑えることになります。