諫:サスペンションのセッティングだったり、あとはクルマそもそもの造り方ですかね。
F:他社もN-BOXを買って、バラバラに分解して研究するわけでしょう?それなのになぜこの乗り心地が実現できないのでしょう?
諫:なぜでしょう。逆に聞きたいです。
F:次号のタイトルは「なんで君たちできないの?」。サブタイトルは「N-BOXのチーフエンジニアが高笑い」としましょう(笑)。
諫:やめてください!いま言ったことだって結構スレスレなのに!!(苦笑)
N-BOXは、軽自動車だと思って造っていない
諫:一番大きな違いは……あれかな。我々は別に、軽自動車を造っているつもりはないということですかね。軽だからこうしようとか、軽だからこうしなくちゃ、という縛りが一切ない。それが大きいと思います。N-BOXも他の乗用車と同じ基準で全部造っていますから。クルマの大きさが違うだけで。
F:なるほど。たまたま車体の小さいクルマを造っているだけと。
諫:です、です。ただ、小さいクルマならではの苦労もあります。やっぱり衝突関連は大変になる。車体のサイズが小さくなっても、乗る人のサイズは変わりませんからね。

F:軽自動車販売台数ナンバーワンの座を、10年連続で守り続けていますが、今が一番売れているのですか?
本田技研工業 統合地域本部 日本統括部 国内四輪営業部 商品企画課 主任 岡田優大さん(以下、岡):実台数でいうと、今が過去一ではありません。台数は、2代目の頃が一番売れていました。このカテゴリーの中で、ホンダが最初に安全装備を充実させたタイミングなので、それが大きかったのだと思います。