成功と失敗の
「差分」を見せる
数字だけを見ると「あ、私はミス多いんだ」とネガティブに受け取ってしまいます。失敗したときの映像だけ見せられても、「ダメなときの自分」ばかりが残像になってプレーに悪い影響を与えるかもしれません。
数字に基づいたデータと、成功例、失敗例、両方の映像があって初めて、選手とそこからの改善策について話ができるようになります。
今はまだ失敗の数が多いけれど、成功の数がこれだけ増えれば、世界のこのレベルまで到達できる。
いい悪いではなく、「目指す先との差分」を示すことで、選手の向かう先を示す。ここまでできてようやくデータがプレーに活かされる準備が整ったというところでしょう。
ここからさらにコーチを交えて細かい話をして、具体的な一歩を踏み出してもらって初めてデータ活用の成功と言えます。
次回は、組織のリーダーである監督に、いかにしてデータを伝えるかについて、お話をしたいと思います。
次回は11月15日更新予定です。
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日本初の全日本女子バレーボールチームの
情報戦略担当アナリストによる、チームを勝利に導く法
ロンドン五輪で28年ぶりに女子バレーに銅メダルをもたらし、世界一のデータバレーを誇る日本。驚きの勝利の裏にあったものは、「いかにして現場でデータを効果的に使って、人の心を動かし、チームを勝利に導くか」にあった。
本書は、日本初の全日本女子バレーボールチームの情報戦略担当アナリストによる、チームを勝利に導く方法がまとめられている。時にはアナログな手法も使いながらデータを「武器化」し、選手やリーダーである監督、スタッフを動かし、不利な状況の中、チームで勝利をつかんでいったのか、具体的なエピソードを入れながら、わかりやすく解説している。
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