【質問3】
「やる気が出るのはどんなとき?」
1位:後に楽しみがあるとき 20.8%
2位:好きなことをしているとき 20.5%
3位:追い込まれたとき 20.1%
4位:機嫌(気分)がいいとき 19.4%
5位:ご褒美があるとき 13.1%
その他の回答 6.1%
「競争相手がいるとき」
「部屋がきれいなとき」
「音楽を聴いているとき」
「好きなことをした後」
「アニメを見る前」
「目標があるとき」
「これはマズイと気づいたとき」
「友達とケンカして、勉強しているほうが楽だと思ったとき」
1位の「後に楽しみがあるとき」と、5位の「ご褒美があるとき」を合わせると34%近く。これらは毎年、上位に挙がります。
「ご褒美はいけないか?」については前回触れました。
3位の「追い込まれたとき」は、「部活があるのに追試になったとき」など。なかには、「明日提出!」「試験前日の夜中」「朝5時」などと書いている子もいました。
親御さんが、なかなかやる気のスイッチが入らないお子さんにハラハラ・イライラする気持ちもわかりますが、ギリギリまで待つことも必要かもしれません。
高2で急激に伸びた子に、「それまでお母さんは何て言ってた?」と聞くと、
「『子どもには子どもの人生があるから、親は口を出さない』が方針で、でも、私にわからないように大学のことを調べてくれていたノートを見つけ、号泣した」
と言っていました。
このほか「頑張っている人を見たとき」という回答もよく挙がります。
「親が資格の勉強をしているのを見たとき」と書いている生徒もいました。
頑張っている人の背中を見たとき、自分も頑張れるという生徒が多いようです。
【質問4】
「やらなくてはいけないのに、やる気が出ないのはどんなとき?」
1位:眠いとき 32.2%
2位:疲れているとき 24.2%
3位:ダラダラしているとき 18.2%
4位:好きなことをしているとき 15.2%
5位:試験前の差し迫ったとき 6.3%
その他の回答 3.9%
「お腹が空いているとき」
「イライラしているとき」
「やりたいことがあるとき」
「見たいテレビがあるのに、勉強しなくちゃいけないとき」
「やることがありすぎるとき。もう何もしたくない」
「日曜の昼に窓から日が差し込んでいるとき」
これをご覧になって、「うんうん、わかる」と思われた方もいらっしゃるのでは?
大人も子どもも、そう簡単に変われるものではありません。
「人はみな意志が弱い」という前提で、「それでもやれる仕組み」を考えたほうがいいようです。
意志が弱くても続く6つの仕組み
1. 後にご褒美や楽しみを用意する
2. 休憩時間をブロックする
1位の「眠いとき」、2位の「疲れているとき」の2つを合わせて56%超になりました。
受験科目の多い難関大に受かる子の共通点は、早く寝て、早朝、学校でグループ学習をしていることでした。
「休むことに罪悪感がある」と言っていた子が、「休み時間は次の生産性を高める時間」と位置づけてから、学習効率が上がったとも言っていました。
3. 始めるきっかけをつくる
「好きなことをした後」「アニメを見る前」など、やる気になる前に何をしていることが多いかを観察し、きっかけをつくります。
生徒がよく言うのは、なぜか「アイスを食べた後」です。
4. やる気をくじくものを排除する
「見たいテレビは録画する」「ゲームは1時間まで」「勉強部屋に携帯電話をもちこまない」などのルールを決め、やる気を阻害する要因を遠ざけます。
5. はじめの一歩のハードルを下げる
「やることがありすぎるとき。もう何もしたくない」とありますが、最初から目標が大きいと、やる前にくじけてしまいます。そういう子には目標を小さくします。1日目は、勉強部屋の準備、2日目は15分座るからでも。
6. 目標と計画を公言する
自分に対するプレッシャーになり、周囲の協力が得られます。リビングでの勉強やグループ学習が成果を挙げるのはこのためです。
次回は11月28日更新予定です。
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