年末太りやすい人の特徴その3.
自分の中で悪いルールを作っている

 年末に限った話ではなく、これはダイエットをしている人にも言えることなのですが、太りたくないからといって、忘年会以外の普段の食事を極端に減らしてしまったり、太らないからといってずっと同じものを飲み食いしている人、いませんか? 実はこれが、逆にあなたを太りやすくしている可能性があります。

 極端に低カロリーの食事を続けると、逆に体は飢餓状態にさらされていると勘違いしてしまい、多い人では40%ほども代謝のペースが下がることがあります。つまり、体がたくさんの栄養を取り込もうとしている状態。そんなときに、忘年会やパーティーなどが入り、普段通り、または普段より少し多めに食べてしまうと体は待ってました!とばかりに栄養をどんどん取り込んでしまうことに。

 また、同じものをよく食べる人で太りやすい傾向にある人は、前回お話した食物アレルギーが関係している可能性も。食物アレルギーのせいで甲状腺の働きに影響が出てしまい代謝が不活発になるので、太りやすくなることもあるのです。そもそも食物アレルギーは、末消化のタンパク質の欠片が腸壁を通りぬけ、血中に流れた特定のタンパク質を体が外敵だと感じて抗体を放出することにより出た症状だと考えられています。腸内環境が悪くなり、消化の効率が悪くなれば、末消化のタンパク質も血中に入り込みやすくなり、アレルギー反応が出るリスクも高くなります。タンパク質の食事だけではなく、野菜や穀物、お酒を含む飲み物の原材料にもアレルギーを引き起こす可能性もあるので、毎日同じものを食べたり飲んだりしている人は特に注意が必要です。

 上記で解説した「遅延型アレルギー」は、個人ではなかなか判断しづらいので、一度検査をして把握してみるのもおすすめです。もちろん、普段からアレルギー反応を起こしにくくするためにも腸内環境を整えるようにしましょう。よかれと思って作った自分流のルールが結果、年末太りを加速させていることがあるのです。予防するためには、毎日同じものを食べない、行きつけのお店ではいつも同じメニューではなく、旬のものを旬のときに食べるようにするなどの工夫をすることが一番です。

 以上の3つのポイントを守れば、今年こそ「この時期のプラス3kg」を回避、年末太りから卒業できるはずですよ。

 とはいえ、やはりお酒の飲み過ぎにはご注意を。楽しい忘年会を嫌な思い出にしないためには、適量を守り、最低でも週に2日以上は連続でお酒を飲まない日を作る、などの心がけを。

 今回おすすめする「美健丼」は、二日酔い予防にもなる「梅納豆丼」です。締めのラーメンを食べるぐらいなら、家に帰ってこの「梅納豆丼」にして、翌日もフルパワーの1日をお過ごしくださいね。