素直な疑問をぶつける高校生には感謝している
開沼 いろいろな経験をされてきた、裏切られたこともあるわけですよね。この人は信用できる、この人は信用できないというのは、どうやって見極めていますか?
大山 言葉にするのは難しいんですけど、最後は直感ですかね。僕は最初から敵意を持っている人間とはつるまないようにしています。あまり人と関わらないように生きてきましたから。
開沼 メディアとは?
大山 メディアに対しては疑問もないし、抵抗も特にありません。
開沼 取り上げてもらうことが大事だと。
大山 そうですね。僕の存在を知ってもらわないことには始まらないので、どういう内容の記事であっても、取り上げてもらうことには大変感謝しています。
開沼 これからも活動は続けていきますか?
大山 今後も続けていきます。学生だけではなく、大人相手にでもやりたいとは思っています。メールが来たら、快く引き受けさせてもらうという形です。
開沼 学生はどんな反応をしますか?
大山 やっぱり真剣に聞き入ってくれる方が多いと思います。そういえば、一度、京都教育大学附属高校の生徒さん20名くらいを相手に講演したことがありました。いつも講演のあとに質問コーナーを設けますが、質問の前に何でも聞いてくださいと断ります。子どもながらに、すごいことを聞いてくれるのでありがたかったですね。大人は気を遣ってなかなか聞いてきませんから。
開沼 どんな質問がありましたか?
大山 本当にズバズバ、「お母さんはどんな姿勢で浮かんでたんですか?」「お母さんがもし生き返ったら、何をしてあげたいですか?」とか、変わった質問が多かったですね。「もしもう1度会えるなら何を言いたいですか?」とか。授業の一環ではなくて、人として気になることを聞かれたなと思いました。当時の心境を中心に聞かれたので、特別な経験ができたと思いました。