社長ひとりだけの会社が増えています。自由なスタイルで、場所や時間にとらわれず仕事をする「ひとり社長」。そんなひとり社長にも、悩みのタネがあるのではないでしょうか? その1つが経理です。めんどくさい、わからない、難しいetc。本連載は、そんなお悩みを解消するためのものです。

経理は「経営管理」の略称。
社長こそ、知っておくべき!

 経理とは、誰のためにやるものでしょうか?
 税務署のため、もしくは銀行のためにやっているのでしょうか?
 そうではありません。自分のため、自社のためです。

経理とは、「経営管理」の略称であり、経営の舵とりを手助けするものです。決して、作業などではありません。イメージとしては、「経理=お金、会計、税金のバランスをとる仕事」と考えて下さい。

 お金を貯めるには、支払う税金を減らす、つまり節税が欠かせません。税金を減らすには、会計のしくみを知っていることが必須です。会計のしくみがわかれば、お金の効果的な使い方がわかります。この3つのバランスは、社長自身が手綱を握ってこそうまくいくものなのです。

 ひとり社長の場合、経理担当者を雇う余裕がないため、自分でこの経理をやらざるを得ない場合も多いでしょう。そのため、できる限り効率化する必要があります。