ギブアップトークを切り返されたら……?
「判断できないなら、責任者を呼べ」
こう突っ込まれるんじゃないかと心配になるかもしれませんが、その際は「現場の責任者は私です」と答えます。
すると、こんどは「責任者なら、この場で判断できるだろ!」と追い打ちをかけられることも予想されます。しかし、そのときは「はい、たしかに責任者は私ですが、大切なことですから、しっかり協議してお返事いたします」と、ギブアップの姿勢を崩さないようにします。しかし、まだ食い下がってくるクレーマーがいます。
「それでも責任者といえるのか? 頼りない奴だな」
こんなふうに言われると、ムカッときて「だったら、どうすればいいんですか?」と反論したくなるものですが、それではクレーマーの思うつぼです。
「そうだなぁ、お前の男気に免じて、これぐらいでどうだ?」などと要求してくるでしょう。
こうした揺さぶりには、「はい、情けないことです」と言ってかわします。
また、連絡先を尋ねても、プライバシーを盾に拒否されるかもしれませんが、「協議のうえ、ご連絡するために教えてください」と伝えます。
ギブアップトークによって、「しつこいクレーマー」の相当数は引き下がります。
また、さらに手強い「詐欺師まがいの連中」を手詰まりに追い込むこともできます。
ギブアップトークは、悪質なクレームに対応するときの基本話術なので、ぜひ覚えておいてください。