日本の社会では、職責の違い(役職の違い)が人間関係の上下を意味することが多くなっています。しかし、若い人は知識や経験が十分でなくても、人間として劣っているわけではなく、人間としては対等です。
もちろん、上司は先に働き始めた分、知識も経験もあり、取らなければならない責任の量も違います。その意味で上司と部下が「同じ」だとはいいませんが、人間としては「対等」なのです。アドラーはあらゆる対人関係は対等で横でなければならないといっています。
あなたにタメ口で話しかけるアルバイトは、あなたと対等な関係で接したいと思っているのかもしれません。
まず、あなたが年下を自分の下に見ることをやめてみれば、アルバイトのタメ口はそんなに気にならなくなるでしょう。
「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」という視点から、自分の課題と他者の課題を分離し、他者の課題に踏み込まないこと。
およそあらゆる対人関係のトラブルは、「他者の課題に土足で踏み込むこと」、または「自分の課題に土足で踏み込まれること」によって引き起こされますが、自分を変えることができるのは、自分しかいないのです。