それでも二日酔いになった!
そんなときの回復術
しかし、ついうっかり油断して二日酔いになってしまった、というときもあります。そして、そんなときに限って朝から重要な会議やプレゼンが。そんなときの回復術も一緒にお伝えしておきましょう。
まずは、起床後、スポーツドリンクを飲んで水分を補給します。二日酔いのときは体内の水分が失われ、軽い脱水状態になっています。
スポーツドリンクは適度な量の電解質も含まれており、体内に吸収されやすいため、水よりもおすすめです。コーヒーやお茶はカフェインによる利尿作用で、せっかく補給した水分が体外に出てしまうので控えましょう。
加えて、糖分を積極的に摂るように心がけます。
糖分は、アセトアルデヒドの分解に役立ちます。アルコールの大部分は肝臓で分解されるのですが、アルコールは肝臓内でまず、アルコール脱水素酵素(ADH)や他の酵素により、アセトアルデヒドに分解されます(悪酔いや二日酔いの原因ともなる有害物質)。顔面紅潮、動悸、吐き気、頭痛などの症状も、このアセトアルデヒドの毒性作用が犯人です。
そして、このアセトアルデヒドは、肝臓内のアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により、無害な酢酸へと分解されます。この酢酸は血液により全身へ巡り、最終的には、水と二酸化炭素に分解され、汗や尿、呼気となって体外へ排出されます。飲酒後に息が酒臭くなるのはこの働きによるものです。このアルコール分解の過程に糖分が必要とされるのです。