料理にレシピがあるように、伝え方にもレシピがある。誰でも学ぶことができる。

 流行語大賞に使われているリピートの技術は、毎日の生活でも使えます。
たとえば、彼女や奥さまが料理をつくってくれたとき

「うまい!」

 というだけではなく

 「うまい!うまい!うまい!」

 と言うと、より効果的に伝わり、彼女もさらに喜ぶでしょう。コトバは無料なのにもかかわらず、プレゼントを贈るよりも喜ばれることがあります。
例えば、会社の部下がいい成果を出したとするなら

「凄い!」

 というだけではなく

 「凄い!凄い!凄い!」

 と言いましょう。すると、強く印象的に伝わり、部下は「もっと、がんばろう」と思うようになります。誰も損しません。伝え方でみんながハッピーになれるのです。

 日本人は「伝え方がヘタ」と言われます。苦手、という人もいるでしょう。でも大丈夫。一般的に伝え方はセンスだと思われていますが、違います。実は、料理にレシピがあるように、伝え方にもレシピがあるのです。今回紹介するのは「強いコトバをつくる技術」5つあるうちのひとつ、「リピート法」です。
つくるのがとってもかんたんな技術のひとつ。作り方は

 (1)伝えたいコトバを決める。
 (2)くり返す。

 メールでも、口頭でもどちらでも使えます。
家庭でも、職場でも、プライベートでも。
すぐに使えて、思った以上に効果的です。
あなたの伝え方が一瞬で、一瞬で、変わりますよ。

流行語大賞「ダメよ~ダメダメ」の秘密

佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。アジア初、6ヵ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計3つ獲得、AdFestでゴールド賞2つ獲得、など国内外51のアワードを獲得。郷ひろみ・Chemistryの作詞家としてアルバム・オリコン1位を2度獲得。twitter:@keiichisasaki Facebook:www.facebook.com/k1countryfree HP: www.ugokasu.co.jp