褒め美人といっても、誰かにおべっかを使ったり、ゴマをすったり、ということではありません。自分を大切にできる人のことを、私は褒め美人と呼んでいます。というのも、とかく、女性は自分を過小評価してしまうもの。

 「私なんて…」  「できるわけない」  「どうせダメだから」   云々…

 自分にダメ出しする自分をグレムリンと言うそうです。留学コーディネーターをやっている友人がいつか言っていたのですが、希望している海外の大学に行けるか行けないかのギリギリで、ちょっとがんばって努力すれば行けるのに、諦めてしまう人が多いのだとか。実は相談に来られる方の多くが、止めてもらいたくてやって来るのだそうです。自分でダメだと思っていて、それを改めて他人から言ってもらえると「ああやっぱり」と安心するんですね。それもグレムリンのなせるわざなのでしょう。

マイナスの言葉は
自分自身を傷つけるだけ

 そんな私だって、ついマイナスの言葉を使ってしまうことがあります。でも、この何気なく使っているマイナスの言葉の数々が自分にダメージを与えているって知ってましたか?

 澄んだ川の水には美しい結晶があるのですが、そんな綺麗な結晶を持つ水に罵声を浴びせると、あっという間に結晶は壊れてしまいます。反対に、水道水や都会の川の水など、結晶が壊れている水に、「ありがとう」「キレイ」「感謝」などのプラスの言葉をかけるとなんと結晶ができるんです。人間の体も大半は水分でできています。つまり、この現象はあなたの体にも起こっているということなんです。

 マイナスな言葉で一番傷ついているのは、誰でもない自分自身です。そして、傷ついたあなたからは「ついてないオーラ」が出てしまいます。ついてない人のところに人は集まってきません。そこで、私は意識的に「ついてる自分」を探して、「自画自賛」するようにしています。

 たとえば…

↓たった一人で残業
×「なんで私ばっかり! こんな毎日もうイヤ!」
○「外へ出たら今晩は満月! こんなキレイな月を見られるなんて、私ってラッキー!」

↓マンホールにお気に入りのヒールが刺さっちゃった
×「高かったのに…本当に私ってついてない!」
○「転ばなくてよかった! 私って運動神経抜群だね!」

↓上司から企画書のダメだし
×「寝ないで作った企画書なのに…。なんてダメな私」
○「先方に出す前でよかった。ついてる!」

自分を信じて
自分を褒めよう

 最初は「ついてる自分」を見つけることが難しいかもしれません。それでも、何かにかこつけて、徹底的に自画自賛してみましょう。鏡に向かって言うのも効果的です。口角の上がった笑顔の自分を見ることで、「ハッピーな自分」を脳に記憶させるのです。ちなみに、女性の老け顔と下がった口角はセットです。上がった口角はツキを引き寄せるだけでなく、アンチエイジングにも効果大なんですよ。

 ついてる女性に共通しているのは、「楽天家」であるところ。窮地に追い込まれたときにこそ笑える強さは自分を信じる力です。自分を信じてあげる。そして自分を褒めてあげる。それが運命のきっかけを呼び寄せます。