構造図が頭に入っていないと
整合性のある打ち手が見えてこない
ここからわかることは、目指すべき方向性がはっきりしており、構造図が頭に入っていれば、車でも経営でも全体的視点による、総合的かつ整合性のある打ち手が見えてくるということです。
つまり、最初に紹介した戦略の構造図が頭に入っていれば、整合性のある戦略を、総合的に考えることができます。
逆に言えば、全体像が頭に入っていない、または、組織で共有されていない状態で、いくら新しい戦略や商品を考えたところで、「タイヤだけいじった究極のエコカー」や「エンジンとボディがちぐはぐな新車」が生まれるだけです。
じつのところ、大企業の役員層ですらこの戦略の構造図が頭に入らない人がいて、これは大きな問題です。
最初の図は詳細版ですが、つかみにくい方は、まず以下のかなり簡略化したバージョンで大まかに押さえてみてください。
でも、最終的にはすべての読者の方に、詳細な図のほうを暗記してほしいものです。
※次回は、6月9日(火)に掲載します。