本日のテーマは「共感表現」だ。ビジネスにおいては、反論するにもまず共感を示したほうが上手くいく。「あなたのお気持ち、よくわかります」を英語で言うにはどうすればいいのだろうか?

understandは「頭で理解する」
knowは「心で理解する」

「know=知っている」と暗記している人が多いが、knowには「わかっている」という意味もある。具体的な例を挙げよう。

I know how you feel.
(あなたの気持ちはわかります)

 ここで、「understandと同じではないか? どう違うのか?」と思った人もいるだろう。実は両者のニュアンスには大きな違いがある。

understandは「頭で理解している」のに対し、knowには「経験や実感を通じ心で理解している」「察する」というニュアンスが込められている。

 I understand how you feel. も、日本語にすると「気持ちはわかります」なのだが、冷たい感じがする。共感や同情を示したいときは、I knowを使ったほうが、心がこもった感じが伝わる。

「あなたの気持ちはよくわかる」を英語で言うと? 共感表現を学ぼう!

反論する場合も、状況解決のために、このように、まずは相手に共感を示すことは大事である。いくつか例を挙げよう。

I know how important it is to you.
(あなたにとってどれだけ大事なことかわかります)
I know how hard you’ve worked on it.
(あなたがどれだけ全力で取り組んだかわかっています)
I know how difficult this has been.
(いかに大変な状況かわかります)
I know where you’re coming from.
(なぜそう考えるのかわかります)

 また、must を使って相手に共感を示すこともできる。これは「~にちがいない」「さぞかし~でしょう」という意味である。例を挙げるので、こちらも覚えておいてほしい。

It must be frustrating for you.
(いら立たしいことでしょう)
That must have been very disappointing for you.
(さぞ、残念だったことでしょう)