楽しいからこそ、学べる!

 前回の連載では、パラレルキャリアは単純に楽しい、ということについてお話ししました。実は、楽しいということは学びと深い関係があります。楽しいからこそ、学べる点もあるからです。

 特に今回は、「リーダーシップ」について考えてみたいと思います。筆者はパラレルキャリアの楽しい要素が、リーダーシップの学びにつながるのではないかと考えています。

リーダーシップは誰のものか

 では、そもそもリーダーシップとは何でしょうか?

 リーダーシップの定義は、さまざまです。ここで、リーダーシップの定義に深入りすると大変です。そこで、ここで考えてみるリーダーシップについて、簡単に触れてみたいと思います。

 まず、リーダーシップとは特別な人にだけ生まれつき備わっているものなのか、誰でも学べるものか、という議論があります。もし、リーダーシップが特別な人のものだとすれば、それ以外の人にとって、そもそもリーダーシップなんて学ぶ必要もないわけです。

 しかし、実際のところリーダーシップは特別な人のものではなく、誰でも学ぶことができるという考え方が、ほぼ主流になってきています。ここで参考になる考え方が、「シェアド・リーダーシップ」です。

シェアド・リーダーシップという考え方

 一般のリーダーシップとシェアド・リーダーシップの違いとはなんでしょうか。それは、組織やチームのトップとして影響を与えるリーダーシップか、組織やチームのメンバー全員が持つリーダーシップかという違いです。