パラレルキャリアのさまざまな側面
前回まで、パラレルキャリアのさまざまな側面についてお話ししてきました。「2枚目の名刺を持つということ」「サードプレイス的な集まりという性格があること」「元気なシニアが増えること」「単純に楽しいし大人の部活動のようなものであること」「シェアド・リーダーシップを促す特徴があること」などです。
シェアド・リーダーシップを身につけていくことは、まさにパラレルキャリアの学習効果のひとつです。しかしパラレルキャリアには、それ以外にも多くの学習効果があります。
パラレルキャリアにはこんなに学習効果がある
では、パラレルキャリアにどんな学習効果があるのでしょうか?
主な学習効果を以下にまとめてみましょう。
1.シェアド・リーダーシップ
2.多様性と曖昧さに慣れる(メンタルタフネス、レジリエンス)
3.ゼロベースで実験を繰り返す、失敗を歓迎する(デザイン思考)
4.自分の「暗黙の前提」を常に見直す(視野の拡大)
ふだん会えない人たちと地位や肩書抜きで対話を楽しむ
これまで連載で説明してきました、プロボノ、サポートプロジェクト、サードプレイス、いずれも、業界、会社、職種、年齢、性別、地位、役職に関係なく、さまざまな人々が集まります。
つまりパラレルキャリアとは、サードプレイスの特徴でもある、ふだん会えない多様な人たちと地位や肩書抜きで対話を楽しめる場であるというところが学習のポイントになります。