凋落企業にみるビジョン継承の失敗

一方、シャープやソニーでは、創業時の哲学とそれに基づくビジョンが、ある時期から途絶えてしまった感があります。

企業の哲学とはかけ離れた目的を掲げるリーダーが登場したことで、組織を支える「根っこ」がなくなってしまい、従業員たちが依って立つところを見失ってしまったように見えます。

哲学やビジョンは時に軽視されることがありますが、企業の持続性や世代交代の局面では、決定的な差を生み出します。

凋落を嘆かれる会社では、なんらかの理由で哲学やそれに基づくビジョンの継承がうまくいっていないケースが多いのではないでしょうか。

では、そもそもビジョンを生み出すには、何が必要なのでしょうか?

次回からは、メンバーたちが自ら動きたくなるようなビジョンを生み出したリーダーたちの特徴を紹介します。

(第7回へつづく・明日公開予定)