生徒会の新しいカタチ

石川 ちなみに、生徒会みたいな組織はもともとあったの?

小林 生徒会というか、初めにお話ししたように、生徒主導で「スチューデント・オーガニゼーション(学生の組織)」を作るべきかという議論を今まさにしているところです。

石川 一般的に欧米の学校にはあるものなの?

小林 あったり、なかったり。規模が小さい学校だと、ない場合もあるんじゃないでしょうか。

石川 では、子どもたちから提案があったの?

小林 そうです。そもそも生徒会の代表をどうやって決めるのかも議論中です。選挙で決めるのか、全員が経験出来るようにローテーションにしようという案もありました。先週はじめて、オブザーバーとしてミーティングに参加したんですけど、必ずしも「生徒会」という既存の概念の中ではまとまらない感じがしました。1人だけとか、2人だけとか決めてしまうと、経験値に差が出るので、いろんな人が体験すべきだ、といった意見もありましてね。

石川 おもしろい。新しい考え方ですね。

小林 あるいは、生徒だけで構成しても意味がないから、理事会に入れてもらおうという意見もありました。一般的な生徒会はこうだからと、そのまま踏襲しようとするのではなく、ISAKの生徒は、「今、僕らは何をしたいんでしたっけ?」という問いからはじめます。そんな彼らの姿勢を見ながら、すごく成長したなと思いました。

※次回配信予定は3月31日(木)です