ひとり終活大全#22Photo:PIXTA

相続した財産の名義変更の手続きは手間がかかる。特に不動産はこれまで罰則がなかったため放置していることも少なくない。しかし、法改正で2024年4月から相続登記が義務化される。名義変更忘れは思わぬトラブルを招きかねないのだ。特集『ひとり終活大全』(全24回)の#22は、相続財産の名義変更を巡るトラブルを解説する。(ダイヤモンド編集部)

「週刊ダイヤモンド」2022年7月16日・23日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

手間がかかる相続財産の名義変更
放置すると相続トラブルの火種に

 おひとりさまの中には、配偶者が亡くなったときに、不動産や金融商品といった配偶者名義の財産を相続した人もいるだろう。

 名義変更の手続きにはさまざまな書類を用意する必要があり、手間がかかる。特に不動産の名義変更は手続きが面倒なこともあって、何もしないケースも少なくない。

 しかし、名義変更しないまま放置していると、相続トラブルの火種になりかねない。

 特に気を付けたいのは、相続した財産の名義変更をせずに、亡くなってしまった場合だ。

 次ページでは相続の名義変更や相続登記を巡る思わぬトラブルについて解説する。